ケース前面にはU-Boat(II-D型、下記参照)及び上部には鷲とスワスチカの立体的な記章があり、その下にU-141と立体的な文字が施されております。ケース裏面には、Obltn. H.D. Hoffmannと刻まれており、この時計の所有者であったと考えられます。ケースには、懐中時計が備えられており、ガラス前面に蓋がついたハンターケースとよばれるスタイルであります。時計ケース前面にはカギ十時(スワスチカ)があり、内部のダイヤルにもカギ十字が刻まれております。使用に際しては、ケース上方のクラウンを巻き上げますとゼンマイが巻き上げられ、再度軽く引きますと時間の調整が行えます。さらに、時計ケースのクラウンを軽く押しますと、時計カバーが開きます。出品する懐中時計は元気に稼動しております。最終OHの時期は不明ですが、当方実施のテストでは一度の巻上げで3日間程度各針の稼動も含め正常に稼動しております。
因みに、出品する時計ケースに刻まれているU-141は船体外側にサドルタンクを備えたII-D型であり、1939年頃の大戦前期には沿岸部で活躍しました。1940年から16隻が建造され、全長は44メートル、喫水は3.9メートルであり、乗務員は25名でした。そのスタイルはまさにケース前面のU-Boatの通りであります。
第二次世界大戦中の潜水艦といえば「U-Boat」と言わしめるほど世界中で有名であり、今回出品の時計はヨーロッパでは大変に高価な価格で取引されております。第二次世界大戦後、全ヨーロッパにおいてナチス党の象徴と考えられるものは壊滅的に破棄されましたから、U-Boat乗務員が使用した時計ケースは大変貴重です。
看過那摸多新的東西,復古一下又如何
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